プレハブ冷蔵庫ってどんなもの?設置・組立の方法を詳しく解説

皆様、こんにちは。千葉県浦安市を拠点に業務用冷蔵冷凍設備の設置、メンテナンスや空調工事、電気工事を手がける太陽冷温サービスです。


弊社ではメインのお仕事として、業務用冷蔵冷凍設備の設置を請け負っています。冷蔵庫というと、ご家庭にあるような縦長の箱を想像される方が多いかもしれません。しかし弊社のお仕事の場合は、組み立て式の「プレハブ冷蔵庫」が中心なのです。今回は、プレハブ冷蔵庫の特徴や組み立て方をご紹介します。



■プレハブ冷蔵庫とは



プレハブ冷蔵庫・冷凍庫は、「冷蔵チャンバー」や「保冷庫」などと呼ばれることもある設備です。一般的な冷蔵庫は、断熱材の入った鉄やステンレスのパネルに冷却ユニットが装着されています。そして、冷却された空気が送風ファンによって内部を回り、低い温度を保つという仕組みです。


これに対しプレハブ冷蔵庫は、パネルの箱(部屋)と冷却ユニットを別に設置します。そして冷却ユニットから庫内に冷気を送り、庫内の循環装置で内部を冷やすのです。構造的には、一般家庭のエアコンと同じようなものだと考えていいでしょう。


また、一般的な冷蔵庫は完成した状態で販売されていますが、プレハブ冷蔵庫はその名の通り、用途に合わせパネルを組み上げて構築できます。プレハブパネルの組み合わせ次第で、高さ・床面積・床の形状などを自由に作れるのが大きなメリットです。一時的に大型の冷蔵・冷凍設備が必要な場合にも対応できます。


もちろん、プレハブとはいえ室内の密閉性は高く、確実な温度管理が可能です。冷却ユニットも豊富で、-25℃~+20℃程度の幅広い温度を実現できます。一般的な冷蔵庫や冷凍庫と同じような食品の保存の他、お花や植物の保存、玄米の低温貯蔵、種子や苗の温度調節育成、そして食品加工工場や精密機械部品の保管庫など、実に多彩な用途に使用可能です。



■プレハブ冷蔵庫の組み立て方



プレハブ冷蔵庫の組み立ては、設置の基準線を引く「墨出し」と、設置場所が水平になっているかどうか確認する「レベル(水平)出し」から始まります。レベル出しが終わったら、床のパネルから組み立てを始めますが、冷蔵庫の床パネルには必ず排水管を取り付けるため、取り付け位置については十分な打ち合わせが必要です。


床パネルの設置後は、サイドパネル→天井パネルの順番で、かすがいやボルトを使って組み立てていきます。プレハブ冷蔵庫(冷凍庫)がくみあがったら、いよいよ冷却ユニットの設置です。天井パネルに穴を開けてユニットクーラー(室内機)を取り付け、さらに室外機を設置して冷媒配管を接続します。ユニットクーラーにはドレン排水管の接続も必要です。


そして、電気を供給するための電気配線工事を行い、リモコン、庫内灯やスイッチといった役物(関連部材)を取り付けます。仕上げにドアとラッチハンドルの取り付け、目地のコーキング、縞板の敷設などを行って完成です。必要に応じて棚やエレクターを設置してもいいでしょう。


もちろんこれで終わりではなく、設置後は必ず試運転を行います。冷却ファンは正常に回転しているか、設定通りに温度が下がるか、霜取りは正常にできるかなど、多くの確認が必要です。すべて問題なく稼働することを確かめ、霜取り後の冷却機の復帰を確認した段階で工事完了となります。


■複雑な作業だが、その分完成時の達成感は大きい



ここまでご紹介したように、プレハブ冷蔵庫・冷凍庫の組み立て工程は複雑です。冷媒配管工事や排水管工事、電気工事など多岐にわたる作業があるので、施工は決して簡単なものではありません。


しかしその分、組み立てを通してさまざまな知識と技術を身につけることができます。培った経験は、他の工事においても大いに役立つはずです。完成した時には大きな達成感を感じられますし、お客様からの感謝の言葉は何よりの喜びとなります。プレハブ冷蔵庫・冷凍庫の組み立ては、とてもやりがいのある仕事だといえるでしょう。


太陽冷温サービスでは業務用冷蔵冷凍設備工事をはじめ、空調工事やメンテナンスなどを手掛けています。現在、さらなる飛躍のために、一緒に働いてくれる仲間を募集中です。


弊社は一般のご家庭からオフィス、工場、病院まで、規模を問わずあらゆる建物の工事を請け負っているため、多くの経験を積むことができます。すべての現場で豊富なノウハウを持つ先輩が丁寧に教えてくれるので、未経験でも安心して働くことが可能です。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。